哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

哲学

全てに共通すること「他人を尊重できないなら出ていけ」 ―米空軍士官学校の校長の魂の言葉―

他人の尊重。これは、全ての人権問題の根本だ。 そうは言っても、今の世の中、ストレス社会。日本では、SNS等での誹謗中傷や、ヘイトスピーチの問題等がある。都会における公共交通機関でのいざこざも、日常茶飯事と言える。米国では、差別問題を発端とする…

哲学するということと、答え

哲学というと、根本的な問題に対して、深く思考を巡らすということになる。私は、中学生くらいに、哲学にハマった。中学生から、大学の哲学科に行って勉強したいと思っていた(実際は法学部)。そんな中学生、中々いないだろう。年齢を重ねるにつれ、そういう…

この世に死ぬ権利はない ー命の尊さについてー

命それ自体が尊いです。命を分類選別することは、生物として非論理的です。 尊いと言えないならば、なぜ、生物は皆、生きようとして生まれてきているのでしょうか。 そもそも、生き物は、死にたいと思って生まれてきません。生き物は、生きようとして努力す…

死とは何か―動物は電気的な信号で動く―

死とは、無である。しかし、これを想像出来ない人は多い。ただ、死に近いことを我々は、毎日経験しているとみる。それは睡眠だ。睡眠時、夢を見なければ、我々はどうなっているのか、全く自分自身では制御出来ない。ただの暗い闇だ。しかし、いつか起きるの…

「きれい事」という言葉のまやかしへの反論

ある発言があった際、それを聞いた人の中に、次のようなことを言う人がいる。「そう言うキレイ事を言うなら、それを変えてから言え。」私は、この言葉を聞いたり、目にすると、物凄い違和感が生じて仕方がない。この発言は、少なくとも3つの意味で間違って…

「自分に厳しく」は不可能で危険 ―「自分に甘く、他人にも甘く」の推奨

完璧な人間などいない。皆、誰でもだらしがない。 私は「自分に甘く、他人にも甘く」がいいと思う。 よく「自分に厳しく、他人に甘く」が、人間の理想形であるという見解がある。しかし、それは、実際問題として不可能である。 他人に甘くしたり、厳しくした…

なぜ政治家にならないのかと聞かれたら―民主主義から考えた理由―

素晴らしい業績等をあげていると、よく「政治家にでもなるのかな」とからかわれる場面がある。しかし、どういう業績にせよ、政治家になるということは、必ずしも、そんなに嬉しいことでもない。 ※私は、素晴らしい業績をあげたことのない、一般人だが。 民主…

心理学 ―流行っているが100%ではない―

様々な学問分野がありますが、その中でも心理学は、他の学問と比べ、まだ歴史が浅く発見されていることが非常に少ない学問分野ではなかろうかと思います。 そもそも、心理学とは、ジョニー・E・ジョンストン著、最上悠監訳、登内温子訳の『世界一わかりやす…

純粋に、人生で一番辛かったことは何か―ちょっと偏屈編―

この文章を読む前に注意点があります。 それは、以下の文章は、一番最後まで読まないと、きちんとした意味が理解できないということです。途中だけ読むと勘違いが生じます。それをご理解の上、読んで下さい。全部読みたくない人は、飛ばして下さい。 人生で…

他人との繋がりと比較―意味のない絶望へ向かう人々―

以下は、ヤフーの知恵袋で、私がある方に回答した内容を少し改訂したものです。多くの人に当てはまるかも知れないので、書きました。 ただ、他人と繋がりたいのなら、例えば、何か趣味をもって何かしてみるとか、又は、様々な朝活とかの勉強会とか、そういう…

哲学を考える―友人が自宅に来て、人殺しが追ってきた場合―

よくある哲学的な問答に、 友人が自分の家に逃げ込んできた。そして隠れた。その後、人殺しがあらわれ、自分に対し、友人がどこへ行ったのか、と尋ねたというもの。 長年、嘘をついてもいいのかどうか、ということが争われてきた。哲学を深く解すると、本当…

人身売買が倫理的にいけない理由―人身売買はなぜいけないのかの本質―

具体例 現在、科学が進歩し、代理母出産などということが可能な時代となった。 問題は、その売買される胎児の意思を無視しているということである。例えば、売買された、その胎児が10歳くらいになり「本当の母親のところに戻りたい。そこで育てられたい」…

自殺が正しくないということの考察

自殺ということの肯定・否定・その他色々な見解が存在するが、論理的に自殺が正しくないということを書いておく。 そもそも、人間という生き物は「死にたい」と思って生まれてくるわけではないのである。生きよう、と思って様々な行動をとる。赤ちゃんは、死…

哲学的・論理的説得と現実問題―自殺の説得や生きる意味について―

哲学的・論理学的に自殺というもの、又、生きる意味というものが「~~」という理由で、自殺は逆に損をしてしまうことで、そうする必要はないのであるとか、生きる意味はここにあるのであるとか、ということを、哲学的・論理的に筋道立てて、自殺等を実行し…

価値概念について

価値という言葉は、様々な意味でつかわれ、 1、そのものの有用性に着目したもの。役立つ可能性等。 2、善。 3、本質。妥当性。 4、欲求満足のもの 5、対その他のモノへの効力 6、その他 といったものがあります。 その価値は、様々に類型化できます。 …

生きる意味とは何か―なぜ生きるのか―

それは、自分自身が心の優しい人間でいるだけで、 この世界に心の優しい、いい人間を一人生み出しているから。 つまり、世の中に貢献している。 特定の人でなく、一般という意味。 つまり、自分がいい人間であるだけで、世の中に貢献しています。 戦争や悪事…

なぜ、戦争はなくならないのか

イマニュエル・カントが『永遠平和のために』で私と同じようなことを言っているようなのですが、それを読む前にすでに考えていたことと、内容自体に異なる部分が多いことが挙げられるため、あくまでも、私の意見を書きます。 「国連に、世界の軍隊、武器、兵…

「好き」ということは、感覚か論理か

ある人は、この人を好きであっても、他の人からみれば、好きではいないかもしれません。ある人は、ある理屈があって、その人を好きになりますが、他の人はある理屈があって、好きではないわけです。その理由がみんな違うわけで、よってそれは、感覚だと考え…

一般の人が生み出しているもの

数年前に、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』を読んだ。 その中に「なるほど」と思わされた次の一文がある。 「僕、ほんとうにいい人間にならなければいけないと思いはじめました。叔父さんのいうように、僕は、消費専門家で、なに一つ生産していません…

哲学とは何か

哲学とは、主に3つあると思います。 ①自ら考えて、自らの自論を引き出すことそのものの活動と、それにより生みだされたもの。 ②すべての学問の根本にあるもの・学問のはじまり ③全ての事象に対し、自らそれを考えそれを説明・説得・議論できる能力 です。

科学と求められる道筋―科学の示すもの―

以下の文章の著作権は、私にあります。何かで利用する場合は、私の許可をとって下さい。 科学の大きな変化として、17世紀は、ガリレオ・ガリレイやアイザックニュートン等の登場により、科学という学問分野が、大きな発展を迎え、人々に注目されるようにな…

戦争責任は次世代にも責任はあるか(サンデル教授の日本版白熱教室の検討)

ハーバード大学の政治哲学のマイケル・サンデル教授がテレビ等で有名になりました。私自身も、ハーバードの授業の放送から見まして、興味を持ち様々な人と議論をしてきたところであります。サンデル氏が来日し、東京大学で、日本版白熱教室が開催されること…

なぜ人を殺してはいけないのか、についての考察2

法的(法哲学的)な一説明 法律を追求すると、法の支配にいきあたります。これは、すべてが法の下にあり、法によってのみ拘束され、絶対に人の支配になってはならないというものです。そして、その法は、人権を害するものであってはならないわけです。よって…

哲学と宗教はどう違うか

哲学と宗教は、自由か自由ではないかです。 つまり宗教は、教義に縛られるわけです。教義のない宗教はありません。 宗教は、何らかの教えがあって成り立っています。そうでないと成り立たないんです。この考えには賛成できないな、というのは、そこの部分は…

いじめ論についての問題点

よく、いじめ論において、被害者が悪いという言い方がされることがあります。 しかし、これは大問題です。つまり、一般的に加害者が悪いのです。当然です。被害者は悪くないです。 被害者が悪いというのは、無理やりの苦しい論理でしかないんです。 よく考え…

なぜ人を殺してはいけないのか、についての考察

論理的な一説明。 「殺す」ということは、相手を「なくしてしますこと」です。 相手をなくすということは、殺すことを正当化しています。つまり、同じ「存在である」自分も殺される者であるという事です。自分が存在するにもかかわらず、相手を「なくす」こ…