哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

社会問題

こども園(幼稚園・保育園)の送迎バスにおける置き去り事故防止の対策について

はじめに 私は「この種の事故があってはならない」「幼稚園がこのレベルであってはならない」という問題意識の基で書いております。このレベルではいけないし、二度と起こしてはならないのです。そして、もし、この種の事故が個人レベル・園レベルで解決でき…

「メディアが旧統一教会を取り上げるのは、山上容疑者の思惑通り」という誤りについて

本日、7月31日のTBS・サンデージャポンという番組は、旧統一教会の問題を取り上げていて、鈴木エイト氏、ひろゆき氏をはじめ、議論がされていた。 その中で、太田光氏が「今回の暗殺テロ(暴力)から、旧統一教会をメディアが取り上げることは、山上容疑者の…

旧統一教会という問題について

世の中には、やって良いことと、やってはいけないことがある。 統一教会の問題に関して出てくる2つの大きな問題。 一つは、霊感商法。もう一つは、宗教名を隠した勧誘活動。 まず、霊感商法というと、一つの営業手法のように聞こえるかも知れない。しかし、…

山上容疑者への過度な同情への疑問

概略 世の中には、素直な人も多いようだ。よって、裏を返せば、騙される人も多いということになる。しかし、実際、そんなに甘くはない。 あの山上容疑者に、減刑の署名がネットで求められているという。私からすると、あり得ないことだ。なぜなら、今回の犯…

新型コロナワクチン3回目接種時の副反応について―体験談―

私は、新型コロナワクチンを3回接種した。全て、ファイザーだった。その体験記を書いておきたい。これから接種する人は、是非参考にしてほしい。というのも、世の中の公的な体験記が少なすぎるのである。又、あっても、とても抽象的で、短くされていたりする…

全てに共通すること「他人を尊重できないなら出ていけ」 ―米空軍士官学校の校長の魂の言葉―

他人の尊重。これは、全ての人権問題の根本だ。 そうは言っても、今の世の中、ストレス社会。日本では、SNS等での誹謗中傷や、ヘイトスピーチの問題等がある。都会における公共交通機関でのいざこざも、日常茶飯事と言える。米国では、差別問題を発端とする…

民主主義における国葬について

安倍元首相が銃撃で暗殺され、2週間ほどが経つ。その中で、ふと疑問に思うことがある。国葬についてだ。個人的に、安倍氏の政策は功罪あり、私個人、全然支持しておらず、今でも大嫌いだ。疑惑が多い政治家なことは確かで、森友・加計・桜は有名。個人的には…

テレビはなぜ衰退したと言われるのか―YouTube等との戦いの中で―

問題提起 皆さんは、こうした話を聞かないだろうか。「テレビの時代は終わった」「これからはYouTubeの時代だ」「若い人は、誰もテレビなんて見ない」「テレビはつまらなくなって、YouTube等の方が面白い」「将来は、ユーチューバーになりたい」等々今や、テ…

安倍元首相銃撃暗殺事件の件【後編】ー当時の警備の問題点と山上容疑者の動機の問題点―

最後に、容疑者の動機について考えてみたい。現在、山上容疑者は「特定の団体に恨みがあり、元総理がこの団体と近しい関係にあると思い」 「母親が団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃに」 ということで、今回、山上容疑者が…

安倍元首相銃撃暗殺事件の件【中編】ー当時の警備の問題点と山上容疑者の動機の問題点―

まず、警備の問題である。 0点か100点かと言われる警護・警備において、警護対象者を死なせてしまったことは、大失態であり、0点である。これは、警備の絶対的な使命・宿命である。何事もないことが100点で、何かあったら0点。 もっと言えば、今回のように、…

安倍元首相銃撃暗殺事件の件【前編】ー当時の警備の問題点と山上容疑者の動機の問題点―

2022年7月8日、安倍晋三元首相が奈良県での選挙応援演説の最中、銃撃を受け、そのままお亡くなりになった。まずは、ここに、安倍氏に対し、ご冥福をお祈りしたい。さて、この件について、現時点での問題を2つ指摘しておきたい。1つ目は、警備の問題点。2つ目…

個人的にこんなことを政策としてすべきなのにと思うもの

政治家が「こういう日本にしたい」「こういう政策をしたい」というのだから、私も、と思い、もしも自分だったら、こういう政策をしたいということを書いていきたいと思います。 尚、これらは、あくまで現在時点の社会状況等を鑑みたものであって、過去も将来…

自由研究の代行はいかがか ―夏休みの宿題の定番にプロの手―

何年か前に、宿題の代行が話題になった。中には、自由研究もある。自由研究の工作代行は3万円! 夏休みの宿題代行サービスに200件超の依頼殺到中https://www.jprime.jp/articles/-/10441そう言えば私の子供の頃、ものすごく簡単に済ませていたっけな、と思い…

パワハラでの自殺について考える―死ではなく退職を―

今回は、時々ニュースになるパワハラでの自殺について、考えてみたい。電通での過労死と重なった事件が想起されるが、そういう大ニュースだけではなく、刻々と進行し、そして、死を選んでしまう労働者はおり、彼ら・彼女らは、小さな記事として、紹介される…

コロナを契機とした新しい時代へと進もう―私案から―

現在、新型コロナウイルスが猛威をふるっている。多くの方が自粛、又は業務が普段と異なるということで、自宅にいる機会も多いことだろう。自宅での自粛にしても、自宅での業務にしても、外の世界とは、違った何かしらの不自由さを抱えているはずだ。そうい…

エスカレーターの片側空け問題について ―マナーへの大いなる疑問―

エスカレーターの片側空けの問題というものがある。 つまり、本来エスカレーターは、横に二人分ほどが乗れるものであれば、左右2人が乗り、歩かずに直立不動の状態で、そのまま輸送されるものだという。決して左右どちらかに詰めて乗り、一方を歩くか、歩く…

尾畠春夫さんについて―改めて感じる尾畠さんの素晴らしさ―

昨夜、尾畠春夫さんのドキュメンタリー「情熱大陸」がやっていた。 そこで改めて、尾畠春夫さんのすごいところを書いておきたい。 まず、多くの方が初めて尾畠さんを知ったのは、2歳児の行方不明のニュースだろうか。 警察や消防等が捜索しても、長い時間見…

臓器提供と死刑囚 ―学として本気で考える死刑囚の臓器提供問題―

この問題を考えた諸君は、 おそらく、感情的に思い至ったか、 学問的に気になったか、ふと感じたかであろうか。 さてこれは、気持ちとしては分からないでもないが、 実は、色々な問題点を抱えていて、メリットとデメリットを比較すると、 デメリットが大きい…

日本学生支援機構の奨学金制度について考える

一つだけ出して申し訳ないが、 日本学生支援機構の奨学金制度は、銀行・ローン化だと思っている。 当然、他の銀行や消費者金融等と比べ、利息が低いことは十分承知している。しかし、その額は奨学金として、決して低く褒められるものではない。 必要十分以上…

抑止力とは何か

よく、国際政治の中で、抑止力という言葉が使われることがある。 デジタル大辞泉によれば「活動をやめさせる力。思いとどまらせる力」とある。 軍事にしても、経済にしても、貿易にしても、 つまるところ、現在の国際政治における抑止力とは、 脅し一辺倒で…

「同じ境遇でもそういう道を選ばなかった人がいる論」について

よく、つらい生活環境等にあった者が、何か事件を起こしたり、人を傷つけるような悲しい結末をむかえたりすると、決まって使われる言葉がある。 「同じ境遇でも、そういう道を選ばなかった人がいる。だから・・・」というものである。 これは、一見正しそう…

信じられる自白とは何かについて ―旧・今市市の事件についての一考察―

2005年に栃木県今市市(現:日光市)で、小学1年生の女児が殺害された事件。 勝又拓哉被告人は、本日、東京高裁(藤井敏明裁判長)で、無期懲役と判決された。 自白偏重で、冤罪事件であるとも報道されている同事件。 私は、この事件が冤罪かどうか分からな…

学校でのエアコン設置について

猛暑で40℃を超える程の暑さが日本各地で続く。 しかし、さすがに、他に流すニュースはないのかというほど、うるさく連日続くニュースである。 熱中症も多く、学校の校外学習を含んだ活動で熱中症となり、亡くなった児童がいたことがニュースにもなった。 …

保証人というしくみ ―時代遅れの慣習に言うべきこと―

保証人というしくみが世の中にはある。法的に言えば、人的保証と言われるものである。 2020年施行の新「民法」制定にあたっても、その改廃が様々議論されたようであるが、結局、残ったしくみである。内容が厳しくなったと言われるものの、極度額を設ける等の…

結愛ちゃん虐待事件で考える

2018年のこと。虐待による、5歳児の死亡事件の件である。改めて書くまでもないが、この事件、非常に胸が打たれるし、涙が出てくる。元々、この子を知っていたわけでも何でもないのだが、なぜか、すごく悲しい。まず、可愛い。だからと言って、悲しみを増すわ…

簡単な金利の問題からみる社会の複雑性

いきなり問題です。 あなたは、金融機関から金利(年率)12%で100万円借りました。その時、契約書には「返済は月々1万円でOK」と書かれていました。毎月の返済額が減るのは良いことだと思ったあなたは、早速その条件で契約しました。 さて、あなたが借金…

学歴 ―学校歴の実質的価値とその信奉者―

学歴とは主に、最終学歴である学歴(中卒、高卒、短大卒、大卒、大学院卒等々)と、その学校のランクなるものである学校歴(○×大学卒、▽△大学卒等々)があります。 これらは、どちらも、その高低だけでその人物を判断できるものではありません。良い評価の基…

地震に関する提言(かつての熊本地震の際に感じたこと)

私の提言以下は、かつて熊本地震の際にふと感じたことであり、加筆・修正し改めて書いておきたい。 1、抜本的解決を大地震というものは、突然やってくる。その恐怖は計り知れない。被災者の中には、余震の心配があり、心配で眠れない方々が多い。大きな精神…

ドローンと警備の問題―求められる対策―

現在、ドローンについて、議論が盛んなようです。 アメリカのホワイトハウスの例しかり。 我が国のかつての兵器である、風船爆弾を思い出させます。 それにしても、空からの攻撃なり、仕掛けに弱すぎます。 まあ、様々な国が集まるサミットともなれば、上空…

徳島空港の件―たとえ話がおかしい航空事故調査官の話―

今日、徳島空港で重大なインシデントがあったといいます。 そもそも、インシデントとは、アクシデントと似ている言葉。 これは、もう少しでアクシデントだった、という所謂、ヒヤリハット(ヒヤリとした)ということです。 徳島空港の滑走路で車(空港の作業…