哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

「同じ境遇でもそういう道を選ばなかった人がいる論」について

よく、つらい生活環境等にあった者が、何か事件を起こしたり、人を傷つけるような悲しい結末をむかえたりすると、決まって使われる言葉がある。

「同じ境遇でも、そういう道を選ばなかった人がいる。だから・・・」というものである。
これは、一見正しそうではあるが、私は、少し首を傾げたい。

ただ「運が良かっただけ」ではないのか。
そう言われてしまえば、何とも説得力が乏しい言葉ではないか。

私は、そういうときに、上記のような決まって使われる言葉ではなく、こう言いたい。
「人間が絶対にしてはいけないことを、そいつは知らなかった。
当たり前のというよりも、人間としての第一歩目のルールを知らなかった極悪人。
社会に出さず、檻に閉じ込めておくべき人物だった」と。

この人間と獣を分けるのに、運も境遇も関係ない。
ただ、他人の「可愛そう」「悲しい」「つらい」が分かれば、良いのだから。
それも知らない者は、社会に出ず、檻に入り、食べ物を与えられるしかない。
弱い者への暴力、一番最悪。

これだけは、言える。

少し過激だが、本当に極悪非道な犯罪を犯した者には、これでも足りない。
経済的ではあれ、発展した社会での犯罪行為、誠に悲しい。