哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日本学生支援機構の奨学金制度について考える

一つだけ出して申し訳ないが、 日本学生支援機構の奨学金制度は、銀行・ローン化だと思っている。 当然、他の銀行や消費者金融等と比べ、利息が低いことは十分承知している。しかし、その額は奨学金として、決して低く褒められるものではない。 必要十分以上…

抑止力とは何か

よく、国際政治の中で、抑止力という言葉が使われることがある。 デジタル大辞泉によれば「活動をやめさせる力。思いとどまらせる力」とある。 軍事にしても、経済にしても、貿易にしても、 つまるところ、現在の国際政治における抑止力とは、 脅し一辺倒で…

掃き溜めに鶴ということ―素晴らしい人の親切と私―

「掃き溜めに鶴」という言葉がある。ネットの辞典によると、「つまらないものの中に飛びぬけてすぐれた者や美しい者が混じっていることのたとえ」らしい。http://kotowaza-allguide.com/ha/hakidamenitsuru.html有象無象の中に、たまには良い人、優しい人、…

経理の役割について

私は、かつて「経理の仕事をしたい」という方に、志望動機として、企業から「なぜ、経理なのですか」という質問を受けたりしたときに、教えた一つの回答がある。そこから、経理の概要について考えたい。 経理とは、実は、会社の大きな根幹を担っている。 例…

素晴らしい! 徳島県の阿波踊り「総踊り」

阿波踊りで、一騒動があったそうである。これまで、クライマックスとして、一番の盛り上がりを見せてきた「総踊り」を中止した市長側。そして、阿波踊りの華であるとして、どうしても行いたい踊り手側+観客側。市長は、阿波踊りの経営として、一番盛り上が…

「自分に厳しく」は不可能で危険 ―「自分に甘く、他人にも甘く」の推奨

完璧な人間などいない。皆、誰でもだらしがない。 私は「自分に甘く、他人にも甘く」がいいと思う。 よく「自分に厳しく、他人に甘く」が、人間の理想形であるという見解がある。しかし、それは、実際問題として不可能である。 他人に甘くしたり、厳しくした…

第2回 ミヒャエル・エンデ著、大島かおり訳『エンデ全集3 モモ―時間どろぼうと盗まれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』より

私がこれまで読んだ本の中の、印象に残った言葉、第2回目。 第2回は、ミヒャエル・エンデ著、大島かおり訳『エンデ全集3 モモ―時間どろぼうと盗まれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』(岩波書店、1996年)を取り上げたい。 こ…

「同じ境遇でもそういう道を選ばなかった人がいる論」について

よく、つらい生活環境等にあった者が、何か事件を起こしたり、人を傷つけるような悲しい結末をむかえたりすると、決まって使われる言葉がある。 「同じ境遇でも、そういう道を選ばなかった人がいる。だから・・・」というものである。 これは、一見正しそう…

信じられる自白とは何かについて ―旧・今市市の事件についての一考察―

2005年に栃木県今市市(現:日光市)で、小学1年生の女児が殺害された事件。 勝又拓哉被告人は、本日、東京高裁(藤井敏明裁判長)で、無期懲役と判決された。 自白偏重で、冤罪事件であるとも報道されている同事件。 私は、この事件が冤罪かどうか分からな…