哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

経理の役割について

私は、かつて「経理の仕事をしたい」という方に、志望動機として、企業から「なぜ、経理なのですか」という質問を受けたりしたときに、教えた一つの回答がある。そこから、経理の概要について考えたい。


経理とは、実は、会社の大きな根幹を担っている。
例えば、もし、株式を上場する場合ともなれば、その前期、前々期、その前等に忙しくなる・重要さを増す部署は、大方、経理部門を筆頭とすると言える。

なぜか。企業の上場等を考えていなくてもいいのだが、経理は、下記3つの意味で、会社を支えているところであるからだ。


①経営的側面(経営状況を出して、社長等に会社の方向性を出させる、お金をやりくりする)

②公的な側面(税金を払い、その過程等で経営状況を対外的に発表する)

③社内的側面(交通費や費用の精算等で社員の動きを助ける)

つまり、外部的なものから、内部的なものまで、経理は関わっている。
特に、会社の内部にいる人間にとっては、③の部分が大きい。上の役職の人物なら、それを部下にやらせたりする会社も多いが、概ね、ある程度から下の会社員は、自分で精算をしなければならない。それが簡易であれば良いのだが、すごく難しかったり、面倒であったりする。その大元も経理である。

外部の拠り所は、上場していない企業では特に、経理情報しかない。他の情報は、出さなかったり、良いところだけ見せるというように、何とでもなるが、経理情報だけは、偽れない(逆に、偽れば問題である)。外部信用の根幹の一つである。

このように経理は、ときに中立的に、ときに会社よりに。会社の土台であると言える。