哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

ドローンと警備の問題―求められる対策―

現在、ドローンについて、議論が盛んなようです。
アメリカのホワイトハウスの例しかり。

我が国のかつての兵器である、風船爆弾を思い出させます。
それにしても、空からの攻撃なり、仕掛けに弱すぎます。

まあ、様々な国が集まるサミットともなれば、上空は、空中警戒管制機と、何機もの哨戒機での24時間監視。上空飛行制限と、戦闘機のスクランブル待機、大量の警察官と、至れり尽くせりです。しかし、平時の東京都心の上空の警備振りには、呆れかえってしまいます。そのことを思ったのは、この事件のもっと前のことです。今話題のホワイトハウスへのドローンよりも前です。

その頃から、すぐに対策をとるべきだと考えていたのですが、事件は起こってしまいました。今回は、特にけが人等もなく、威力業務妨害罪程度のものなので、まだしも、危険な可能性も大いにあることが明らかになったわけです。

その事柄とは、2006年の7月、高校生クイズの収録。オリエンタルラジオ中田敦彦さんが、パラシュートで降下したのは、予定されていた場所ではなく、何と赤坂御用地の鮫が橋門内広場だったと言います。突風にあおられたことで、大きく予定の場所から外れたということです。すぐに、警察官が駆け付けたということですが、悪意を持った人物ではないにせよ、予期せぬ人物に空から侵入されてしまったわけです。

この一件を当時、ニュースで聞いたとき、空の警備は危ないな、と思ったものです。又、過去に遡れば、サミット開催中にも関わらず、迎賓館を迫撃弾が飛び越えた、という事件がありました。これは悪意をもったもので、その後、大掛かりな対処がなされているのかと思っていましたが、パラシュートの件があったわけです。

上空何キロかの監視というものは、出来ないものでしょうか。あまりにも隙があるような気がします。

一つ提案ですが、有用な機器(レーダーのような)ものがあれば、それがいいのでしょうが、なければ、管制塔のようなものをつくって、数人が、空や周りの建物をその管制塔から、見回しているようなことはどうでしょうか。天体観測のようなもの管制塔をつくって。かつて、同じくドローンを落とされたホワイトハウスは、屋上で、狙撃中を持ったスナイパーが双眼鏡で色々と見ているとテレビでやっていましたが、上への意識はなかったのでしょう。その日本版として、ホワイトハウスの上の警備でもしてみてはいかがでしょうか。夜には、その管制塔から、大きなライトで、四方八方を様々に動かしながら照らし、監視します。航空機の飛行制限も必要かと思いますが、安心・安全都市になるには、このくらい必要なのではないでしょうか。個人情報との絡みもありますので、難しいと思いますが、私は、鳥型のカメラをつけた空域監視装置のようなものは、すぐにできると思います。それを何十個かを警備に(国家の重要施設以外も使用可能でしょう)使うのはどうでしょうか。問題は、最近話題となっている、国家の監視・国家の介入という問題です。出なくていいところで出てくるので、非常に厄介ではあり、この問題が解決しない限り、この警備の問題も解決は難しいかもしれません。

ただ、あらゆる事態を想定し、その前を行く警備こそ、今の時代に求められていると思います。それは、警備だけではなく、他の分野でもそうですが。その場しのぎの解決ほど手ぬるいものはありません。

再発防止と言うのであれば、その再発防止が果たして再発防止になるのかどうか。もう一度、一から考え、それが答えかどうかを確かめるべきでしょう。