哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

哲学的・論理的説得と現実問題―自殺の説得や生きる意味について―

哲学的・論理学的に自殺というもの、又、生きる意味というものが「~~」という理由で、自殺は逆に損をしてしまうことで、そうする必要はないのであるとか、生きる意味はここにあるのであるとか、ということを、哲学的・論理的に筋道立てて、自殺等を実行しようとしている人にしてもあまり効果はないそうである。私も、それを聞いて「なるほど」と思わされた。自殺の原因にも様々なタイプの種類があるが、原則として、ほとんど効果はないらしい。
 
では、どうすればいいのか。それは、感情で当たることという。理論立てて論理的に説得するのではなく、本当にこちら側も命をかけるような真剣な態度でのぞみ、その人と一心同体の状態になり、その人の気持ちを十分に知る・感じることが重要だ。そして、対話をし、一人の時間をつくらせないことで、見守る体制を整えるわけである。そうした上で、現実上の問題点を現実において解決していく。こうして、その人を幸福にもっていかせるという長い時間を経て、やっと一人が出来上がる。このように、哲学的・論理的説得がいかにうまくとも、それは原則通用せず、感情と現実で対応するしかないということの典型的な問題がここにはある。