哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

なぜ、戦争はなくならないのか

イマニュエル・カントが『永遠平和のために』で私と同じようなことを言っているようなのですが、それを読む前にすでに考えていたことと、内容自体に異なる部分が多いことが挙げられるため、あくまでも、私の意見を書きます。

「国連に、世界の軍隊、武器、兵器(核含め)をすべて集めて大軍隊をそこで組織し、国連が一括保有し、ある国が交戦をはじめたら、いかなる交戦でも、国連が介入し、交戦の中止を要請・介入による戦争中断を行う。そして、国連加盟のすべての国を含んだ話し合いにより、その交戦を判断。また、その話し合いの過程には、全世界のあらゆる人々からの情報も集める。あらゆる紛争事項は、国連に持ち込み、判断を仰ぐようにする。その話し合いの決議は、全加盟国の多数決で行い、戦争による解決はしない。そして、論理的につじつまがあわなかったり、ある民族の伝統を一方的に認めないといった解決はできないようにする。」
これで、戦争は世界から消えます。しかし、これには問題点があります。反対する国が多いだろうということです。既得権を離したくないのは、人も国家も同じです。そして、人口の多い民族が世界にいるところは、有利になる可能性もあるでしょう。また、本来的に、民族同士の価値観が違っていて、意見の合わないこともあるわけですので、難しいです。どうしても、いやだということがあるからです。世の中には「死んでもいやだ。絶対に嫌だ」という人がいます。なので、戦争は、多くの人が反対しているにもかかわらず、続いているわけです。