哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

哲学と宗教はどう違うか

哲学と宗教は、自由か自由ではないかです。
つまり宗教は、教義に縛られるわけです。教義のない宗教はありません。
 
宗教は、何らかの教えがあって成り立っています。そうでないと成り立たないんです。この考えには賛成できないな、というのは、そこの部分は宗教ではないです。その人の一人の意見になってしまいます。
 
一方、哲学は、様々な哲学者が色々な事を言っています。しかし、我々は、その哲学者の言い分を信じる必要はないわけです。哲学はまず「疑う」ことからはじまる。なぜ?と考えるわけです。ここの部分は同意見だが、ここは違うと思う、ということです。もしくは、新しい考え方を自ら生み出すかもしれませんし、実際そうでしょう。それでもいいわけです。
 
厳密には、それが哲学です。自ら考えて、自らそうした、ということです。様々な有名な哲学者もそうです。
ここに、哲学と宗教の違いがあるわけです。
 
だからと言って、私は宗教を否定するつもりはありません。
宗教が必要な人もいます。当然です。私だって、そうなるかも知れません。
 
宗教を信じるのは、この世の中において、たくさんの分からないことがあるからだと考えます。例えば、明日のこと、これからの人生のあり方、今までの人生のあり方、死後のこと等々です。人は、分からないことがあり、不安になった場合、助けを求めます。いわゆる他力です。
 
そして、説得力ある教義があると、自分自身の不安定な不安な心や分からないことが、その説得力によって、解決し、もしくは解決の可能性を期待し、他者に自らを委ねることがあります。
 
自ら、考えて独立・自立出来た考えを自分自身の中にしっかりとつくっていれば、そういうことはないのですが、この世の中において、分からないことが多いことから、頼るべき他者の力・神秘的な力を求め、信じるのです。それが宗教であり、役割だと思います。
 
自力でも他力でも、重要なわけです。
つまり、哲学も宗教も、重要ですし、それは歴史上も現在もそうです。