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2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

プルトニウムが危険な理由

今、有名なプルトニウム239というのは、その性質のすごさ、軍事的重要性等ゆえに、科学者が学会への発表を隠したほどのもの。まあ、これを聞いても、ピンとこないでしょう。そこで、猛毒と言われる理由を説明します。
 
確かに、プルトニウム239の半減期は24100年で、だから、怖いというんじゃありません。
プルトニウム239がその後の過程がどうなるか、意外と知られていませんよね。
実は、プルトニウム239は、その後、
ウラン235になって、半減期700000000年。
それが、
トリウム231になって、半減期25時間。
それが、
プロトアクチニウム231になって、半減期30000年。
・・・・・となるんだけど。まあ、これはいいですね。
雑学的でした。
 
因みに、天然ウランの99%を占める
ウラン238は、半減期4500000000年。
 
危険じゃないんじゃないの?と思わないでね。
早すぎるよ。問題は、ここからだから。
意外と知られていないんだけど、
問題は、放射能の量。

以下、1グラム当たりの放射能量。

プルトニウム239は、2300000000ベクレル。
ウラン235は、80000ベクレル。
ウラン238は、12000ベクレル。

全然桁が違うでしょ。だから、みんな心配しているんです。
少し危険なものを、猛毒の猛毒にしているから。
だから、原爆にも使われた。

これでも、まだ小さいと思っている人にさらに言いましょう。

ウラン235の年摂取限度の値は2ミリグラム。
ウラン238の場合は14ミリグラム。
プルトニウム239の場合は0.000052ミリグラム。

どういうことか分かりますか?
これが20000年以上も続いたら、嫌でしょう。
 
しかし、問題は体に入ることが問題なだけなので、そうさせないことが重要。一般的には、飛散しにくいと言われているんですが、大規模な事故では飛散してしまうこともあるので、注意が必要なんです。