哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

2011・3・11地震は東南海地震等を起こすのか

今回の地震は、2011年3月11日14時46分に三陸牡鹿半島東南東130キロの深さ約10キロを震源として発生しました。
 
この地震の後、数日内に、地震が多発。それは、静岡や千葉東方沖等でもあり、震源地が大きく異なりました。それも、震度で6クラスを記録する等があり、このことから、ちまたでは「東南海地震や東京直下型につながるのではないか」という噂が流れたわけです。
 
私は、はっきり、可能性は低いと言ってきましたし、今でもそうです。そこで、なぜそう言えるのか、ということを簡単に説明してみたいと思います。
 
まず地震は、大きく、前震・本震・余震・その他伝播に分けられます。
これほど地震が多発していることから、今回のM9.0地震で大きく地下岩盤が破壊されていると推定されますが、現在起こっている余震・その他伝播と思われる地震は、東北沖から千葉東沖あたりと、長野・新潟方面で発生しており、いわゆるユーラシアプレート・北米プレートと、北米プレート・太平洋プレートのエネルギーと考えられます。今回の地震は南下、厳密に言うと、プレートの重なりによるエネルギーの伝播によって、震源が移動している状況と言っていいと思います。日本には、大きく4つのプレート(ユーラシア、北米、太平洋、フィリピン海)がありますが、このうちユーラシア、北米、太平洋の各プレートが原因と思われる地震は確認できます。しかし、フィリピン海プレートが原因と思われる地震は、確認されていません。このことから、東南海地震の可能性は低いと考えているわけです。大規模な今回の地震による破壊で、北米・太平洋プレートでの地震だったものが、ユーラシアプレートにも影響を与えたと考えられ、これで長野や静岡方面へ拡大していると思われます。東南海は、あるとすればフィリピン海プレートにも影響を与えていたということになりますが、今のところ確認されていないわけです。静岡で地震がありましたが、東南海地震震源域ではありません。これも、ユーラシアプレートと北米プレートの関係と考えられます。今のところ、フィリンピン海プレートに影響を与えたとは言えないんです。それに、9.0地震クラスの後に、これより大きい地震が来るということは今まで地震の歴史上ありません。9.0に比べると、他のは比較にならないほど小さいんです。以上より、可能性は小さいと解されます。よって、現在の地震学上、東南海地震すぐさま影響を与える・与えているということは考えられません。南海地震東海地震に影響を与えるかもしれないことは、地震学上言われてはいますが、今のところ、今回のものとは直接は結び付いていません。

つまり、その他伝播(誘発)の恐れが極端に低いので、起きるとすれば、本当に新しい地震となります。
現在起こっているのは、その他伝播(誘発)型と考えられます。しかし、フィリピン海プレートには今のところ影響を与えている地震はないです。すべて、以上に書きましたが、3プレートです。

そして、東北・関東・北陸・中部付近で地震が起こっているのは、余震と、このその他伝播(誘発)と考えられ、関連性は確認できます。なので、この付近では冷静な警戒が必要です。しかし、東京直下にも結びつきませんし(プレート型というより断層型と言っていい。関東大震災は、神奈川西武なのでフィリピン海になる)、東京湾震源フィリピン海プレートへの影響はいまだ確認されていません)は、東海・南海地震同様、起こるとすれば、新規ですし、今のところそのような活動もないです。

但し、東北・関東(東京湾震源を除く)・北陸・中部付近では、余震やその他伝播ということは考えられるので、長い期間になると思いますが、冷静な警戒をしてほしいです。これらの地震は、当然M9.0よりも、だいぶ小さいものになります(大きくて、M7クラスの可能性で、周辺震度としては、6クラスの可能性)ので、一先ず安心してください。

気象庁発表等の情報を注視し、安心してほしいです。