哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

福島原発事故が水素爆発以降、拡大していない理由

因みに、まだ100%これより大きくはならないかというと、難しいのですが、水素爆発以降、大きな眼に見える形での被害拡大をおさえているのは、一番は水による効果でしょう。放水や、いわゆる水漬けです。これが効を奏しているといえます。もちろん、水蒸気爆発を防ぐための対策や、窒素を入れて水素爆発を防ぐこと、ホウ素を入れて臨界を防止すること(制御棒も入ったという)等も、効果は大きいでしょうが、大きいのは水です。

水は、冷却効果で温度を低下させること、又、周辺の放射性物質を落下させること(飛散させない)、事故進行を遅滞させること等々に効果があります。なので、海水をはじめ入れ、現在淡水を入れている、これはものすごい効果があったと思います。まあ、1号機の情報が色々と出てきたわけですが、この先も、メルトダウンしたのがどうなるのか、心配ではあるのですが、ここまででは、ということです。
では、なぜ、水素爆発か、ということがあります。これは、この種の原発事故では、水素爆発は起こりやすいものです。簡単に言うと、水素爆発→水蒸気爆発→核爆発→考えられる最悪の事故と、原発事故をみることができますが、各々に、それを起こす要件というものがあり、冷却系統を失った今回の事故においては、当初からの対策等みても、水素爆発が可能性として挙がるわけです。各々起きる要件があり、時間的に水素爆発は中の状態などにもよるのですが、起こり得たわけです。しかし、その後は水の効果が大きいと推測されますが、目に見える形での被害拡大は起きていないようです。冷却を失ったことによる事故なので(原発事故というと、ほぼこれなのですが)、それを、手動でぎこちないにしても、やったことは成果が出ているように思います。
 
又、何度も言いますが、まだ安心は出来ないことは間違いありません。よって、一刻も早い終息を願うしかありません。終息とは、福島原発の石棺完了か、原子炉の安定化しての解体(中のもの取り出し等)完了です。早くそこまで進んでほしいものです。