哲学・法学的に「そもそも」を考えるブログ。since 2011・3・22。

2022年7月20日、ライブドアブログより、移行してきました。

緯度や経度の歴史1

まず、紀元前2世紀、ギリシアのヒッパルカスという人が、現在我々が使用しているような、緯度経度システムを提案しています。ここから歴史は始まります。かの有名な、地球の大きさを測定したエラトステネスも、緯度の概念をもっていました。つまり、古くギリシアの時代から、そういう概念はあったわけです。地球が球というのは、タレスアリストテレスによっても知られていましたから、自分の位置はどこなのか、ということで、こういう概念はでてくるわけです。

しかし、それから長い間、測定できない状態が続きます。
これは、あくまで経度のことで、緯度については、求め方が比較的簡単なので(以下、に書いていますが)、古くから測定があっただろうと言われています。経度は、1494年のトリデシャス条約で初めて経度の問題が出てきたとされています。スペインとポルトガル間の条約なのですが、初めて世界地図上に公な経度がかかれました。しかし、この経度を正確に知る手段はなかったわけなんです。正確性を求めた経度については、イギリス議会が経度の発見に、賞金を課すこと(精度で額が決定)を決めました。18世紀のこと。高い額のお金をもらったのは、懐中時計型の機械時計をつくって求めようとしたジョン・ハリソンです。まあ、このくらいのところが始まりといえるでしょう。

ちなみに、現在使っている緯度経度について、世界共通の方式が確立されたのは、イギリスのグリニッジ天文台を通る子午線を緯度0度と決められた1884年です。ワシントン会議ですね。それまで、世界共通の経度はありませんでした。緯度については、あまりはっきりしないんですが、つまり、比較的簡単なんですよね。北極星の高度は、そのまま緯度を示す(多少の誤差有り)し、又、90-天体の最高高度(南中高度)+赤緯です。まあ、13世紀より、赤緯が広く使われてくるわけですが。緯度は分かりやすいですよね。赤道から、どんどん極に向かうだけですからね。

詳しくは『航海技術の歴史物語』という本に、詳しくのっていますので、興味があったらみてみるといいと思います。